山田です。今年最後の週末っすね。全然実感ないです。
shun nokina designの新製品“Redemptionist”です。発売は8月頃だったでしょうか。
通称レッド。もしくは赤いの。でも青や茶色や緑の筐体のレッドもあるらしいよ。
先ず驚かされるのは見た目の小ささですが、これで電池が入ってます。単5サイズの12V電池が。
非常に精密に作られていて、私見ですがアンティークの懐中時計とかに近い印象です。
ちなみに4つのつまみは、上はボリュームとゲイン、下はトレブルとローカットです。
で、試奏した感想ですが、とにかく多彩です。歪みエフェクターとしての様々な使い方に対応します。
先ずGainを絞ってクリーンなアンプで鳴らすと、良質な味付けとして使えます。、高音の耳に痛い音域のみが削がれて僅かにこもった感じで心地良い響きになります。クリーンなジャズコとの相性は良かったです。
Gainを絞って歪んだアンプに使うと、やはり高音の痛い音域がカットされ、中音域が前面に出て、それでいて乾いて軽快な心地良いオーバードライブサウンドに鳴ります。マーシャルに合いますね。
逆にクリーンなアンプに対してGainを回すとディストーションとして使えます。DS-1ともRATとも違う、中音域と中低音域が前面に出る感じです。歪んだアンプに対しては、コードの分離感も悪くならず暴れた音になります。
何より素晴らしいのは、ピッキングニュアンスを出す奏法に非常に適している点で、BD-2よりも中音域が豊かでより有用なサウンドです。しかもサスティーンが結構伸びます。この奏法でサスティーンが伸ばせるとは思ってもいませんでした。そんな事ができるエフェクターは他に知りません。
Timmyと比較すると、TimmyのBASSつまみによる補正を使用しない場合はREDの方がより中音域の豊かな心地良い出音でした。中音域及び中低音域が出ているので、ブーストによる補正も要らん感じです。
最後に、Gainを高めてギター側のボリュームをかなり絞って、鈴鳴り的な奏法をする際にも、芯があってかなり使える音になります。普通はぺらぺらな音になるもんですが。
以上、使いどころの多い非常に優秀なエフェクターです。1台持っているだけで力強い武器になると思います。もちろん非常にオススメです。
問題は、なかなか手に入りにくい点で、某I楽器の本店やナインボルトさん等に、ごくたまに入荷するのを期待するしかないようです。
値段:37000円
トーンの可変:なし(トレブルとローカットで調整)
音:A
歪みの可変:A
総評:A
(独断の評価です)
今年は、あと1回ぐらい書こうと思ってます。