(`・ω・´)久しぶりの夏の新製品レビュー第5弾!
以前より発売されていたMAD PROFESSOR“Sweet Honey Overdrive”の廉価版、“New Sweet Honey Overdrive(以下NewSHOD)”の特別バージョンです。限定200台。
東日本大震災の復興を願ったモデルで、先週より発売されました。収益金の一部が日本赤十字社へ寄付されます。
白地に朱色の筐体は日本の国旗をイメージしている気がします。フットスイッチ下に「2011.3.11. We are with you, Japan」とメッセージがあります。
有難い事ですがソレ以上に、あの日が世界的にも重大事だったのだと気付かされます。
日本人に見てもらうためでしょうか、日付の書き方がヨーロッパ式でもアメリカ式でも無く日本式になっています。
内容は通常の”NewSHOD”と同じと思われます。
つまみはVolumeとDrive、あとFocusという謎機能。
Focusは、真ん中より時計回りでトレブルブーストに、
反時計回りで高音域がカットされて、ややこもったソフトな風合いになります。
でも効きは強烈ではなく、微調整程度です。
軽く歪む感じですが、心地良く、使える出音です。
中音域が気持ちよく広がります。クリーンブーストも可。
ピッキングニュアンスが出しやすいので、その点を重要視する方にも良いですね。
そしてアンプの歪みと絡ませれば更に実力を発揮します。
高音域の耳に痛い部分をカットして中音域を豊かに、まとまった心地良い歪みを形作ります。
で、歪みの感じがイチバン似てるなーと思ったのがコレ。
Klon“centaur”です。「またかよ!」とか言わんで下さいっ。
クリーンアンプで弾き比べるとNewSHODの方が、粗さと抜けの良さがあって、自分はコッチの方が好みです。
で、肝心なアンプの歪みと合わせた場合ですが、
差は少しですが、centaurの方が中音域の心地良さが上回り、よりクリーミーです。
NewSHODは、そう負けてはない上に適度な粗さがあって、十分勝負になってます。
むしろコストパフォーマンスの面ではNewSHODの圧勝ですし。
でもこれなら、ハンドワイアーのSHODだとcentaurと更に僅差の勝負が出来てるのかも知れんですね。
以上、大変素晴らしいものです。もちろんオススメです。
そして、筐体に込められた「2011.3.11. We are with you, Japan」のメッセージですが、踏むために視線を落とす度に思う所があります。
日本人なら誰もがそれぞれ、様々に、あの日に思う事があります。震源地に近い方、被災された方ほど、その思いは強いでしょう。
それ故に、このエフェクターは演奏中、特別な気持ちにさせてくれるものでもあります。
まぁ意図したものでは無いとは思いますが。