( ´∀`)ノ 今回は無理は承知でヴィンテージギターについてかたるよー。
例えば自分は、秋葉原でメシを食う際によく
「サンボ」や
「かんだ食堂」に赴き、その30年ほど内装を変えていないかのようなレイドバックした昭和テイストに浸り、「嗚呼、自分は今、昭和47年の東京にタイムリープしたのだ」とかアホな妄想をしながら牛皿を喰う訳ですが、ビンテージサウンドを例えるならば、その様な味わい深い古臭さなのです。
で、仮に店内で携帯電話を使っている様な輩がいると、店内の昭和テイスト、即ちビンテージ感が何割か殺がれて興ざめになります。
故に、サンボでは携帯電話使用禁止なのです。多分。おそらく。
ただでさえ券売機が設置されて店のビンテージ感がやや殺がれているのに、そこに携帯だのノートPCだの抱き枕だのを持って入店されると、もう台無しな訳です。ビンテージ的に。それ以外は別に良いんですが。
そんなビンテージサウンドを出すのに特に必要なのはビンテージギターとビンテージアンプです。
他にもシールドやエフェクター、変圧器等にも凝る方がいるかもですが、自分が思うに重要なのはこの2点です。
で、ギターのPUやアンセンブリー、アンプのパーツ等、新しいモノに替えられれば替えられるほど、ビンテージサウンドは殺がれる事になります。
Silvertoneはアメリカで展開する百貨店「シアーズ」によるギターブランド。
要はデパートが安いギターを売ってたって感じです。
ですが中身は、元祖コスパ最強ギターメーカーのダンエレクトロによるOEM。
安くても問題なく使えるギターで、今もプロや
大物ミュージシャンが使ってたりします。
そんなSilvertoneによる60年代の主力商品がこのギターとアンプのセット"MODEL1457”です。
ギターケースがそのままギターアンプにもなっているわけです。
まずギターですが、ネックがハカランダ、ボディが合板(メゾナイト)と言う現代視点だと価値観メチャクチャな仕様です。
ピックアップは口紅ケースを転用した通称リップスティック。
内部はホロウ構造と言えば聞こえは良いですが、単に木材ケチって空洞にしてあるだけです。
しかしながら、このボディの適当な鳴りとピックアップの適度な貧弱さが、ビンテージサウンドの良い隠し味として素晴らしく機能しています。
次にアンプですが、なんと真空管です。
しかし、いかにも紙のコーンから鳴ってるなあって感じのパコパコ感が抜け切れないサウンドで、それもまた味わい深さに転じています。
ちなみにクランチ程度にしか歪みません。
驚くべきはエフェクター内蔵です。揺れ系。多分トレモロ。
写真にあるグレーのスイッチがトレモロのオンオフになります。
で、このトレモロのかかりが素晴らしいのです。
トレモロエフェクターの揺れは「揺れた音がアンプから出てる」って感じですが、コイツは「アンプの音が揺れてる」って感じです。何か生々しい。
ちょっと歪みが足りないので、エフェクターで歪みを増やすと凄く良いです。
色々試したんですが、オススメはTS系とトーンベンダー系。
で、出音が古臭い感じのか、実際に古いペダルを選ぶと良さげです。手持ちで特に良かったのは
D*A*M“1966”と
SND “Maestro Antique”でした。
MARでも良かったです。
以上です。
10万円以下でビンテージサウンドを堪能するなら、このセットぐらいしか無いと思われます。
それ以外だと、相性の良いビンテージギターとビンテージアンプを探す必要があるので、凄い金かかると思います。
今回のこのアンプをビンテージ系のPU載せたストラトで弾いてみたんですが、あんま味わいは無かったんですよね。
ビンテージ入門としても最適な1台ではないでしょうか。
や、今回は買って本当に良かったです。非常にオススメです。