山田です。
ツイッターもやってます。
2008年、グヤトーンが社運をかけたであろう「Mighty Microシリーズ」は、歪み系の設計に元HAOの鳥居氏を擁し、その他グヤトーンの十八番である空間系を含め12種類を発売。
間違いなく素晴らしいペダルを多数輩出したにも関わらず何故かパッとせず、結局グヤトーンは半年前に業務終了。最近は楽器店で新古品が安く売られている状況です。
つーか、筐体がダサかったのがいかんかったと思いますよ。当時も言ったけど。機能的ではあったんですけどね。
で、そんなマイティマイクロシリーズより、“SSm5 ソニック・シェイパー”です。
前述の鳥居氏設計のクリーン・ブースターで、以前発売された同名機種のSS-3の後継機になります。SS-3の頃の筐体はレトロ感があってかっこよかったなあ。
ツマミはLEVELの他にTONEっぽい使い方のCOLOR、フィルタリングして出音に深みとかを与えたりと微調整するSHAPEの3つです。
あとツマミの下に入力感度を調節するアッテネーターとCOLORツマミをオンオフするスイッチがあります。
スイッチをオフした状態は、COLORツマミをフルテンにした状態と同じでした。なんでこのスイッチがあるのかは謎っす。
ゲインのツマミがないので基本クリーンブーストです。軽くブーストしますが歪みを加えません。歪ませないクリーンなサウンドにも使えます。
出音は基本原音に忠実ですが、原音の暴れた部分を整えて聴き心地を良くするような、そんな仕事をしてくれます。
印象としては、MXRのmicro ampから歪ませる属性を省いて、こもらせる系の特性を加えたような、主にアンプの歪みと絡めて美味しくするためのペダルって感じでした。
特にSHAPEツマミが他のペダルに無い感じで個性的で、こいつの調節でアコースティックっぽい深みを出音に加えたりと、微妙に変化をもたらします。倍音をコントロールするといった意味合いがあるそうです。
効果に派手さは無いのですが、すでに自分のサウンドが完成されている方がこのペダルを組み込むことで、ちょっとだけ出音を更に良くしたりとか出来るのではと思います。
あと基本的には、アンプの歪みと絡めて、更に心地良いサウンドに整えるといった使い方になると思われます。もちろんクリーントーンでも良い仕事します。
以上です。おそらく試奏しても垢抜けない印象になる恐れもありますが、使えるペダルなのは間違いないと思ってます。良いものです。