1994年発売のシングルヒット曲。
まったくもって個人的な話なんですが、自分が「エフェクター」という存在を知り、興味を持つキッカケになったのがこの曲の冒頭のカッティングでした。
シングル発売当時、ギターとミニアンプだけは持っていた学生時代に、このワカポコ鳴ってる音を再現させるのには“ワウ”というブツが要るとどこかで聞き、まもなくヤマハのワウを購入しました。
モノはたしかYAMAHA“WP-100 STEREO WAH”でした。何故コレを選んだかは覚えていませんが、多分、家の近所にあったヤマハ直営の楽器店で買ったんだと思います。
ちなみに、このワウの次に買ったエフェクターはBUZZBOXでした。
で、ラブタンバリンズは90年代前半から渋谷を中心に人気を集めたインディーズレーベル、“クルーエル・レコード”よりデビューしたソウル系のバンドです。
そして自分が知る限り、「渋谷系」という言葉の流行の元になったのがこのラブタンの存在だったと記憶してます。
90年代前半、渋谷の天下一品の向かいにあった頃のHMVや周辺のCD屋でのみで流通しているシャレオツなインディーズ系音楽を揶揄した“渋谷系”と言う造語が当時の音楽業界に隠語として存在していたそうです。
そして某ロック雑誌出版会社の邦楽誌でラブタンバリンズを特集することになった際、洋楽誌の副編集長に「渋谷系やるんですか?」と聞かれた邦楽誌の編集長が、ソレを隠語だと知らず、ラブタンのインタビュー誌面に書いてしまったのが“渋谷系”の始まり…と、その洋楽誌の副編集長が自分の通ってた大学にてロック音楽の講義に来た際に言ってました。
その後、“渋谷系”は渋谷HMVとかで売ってそうな主にインディーズ・レーベルによるシャレオツなギターロックを指す言葉となったのですが、翌95年にテレビ放映された人気バラエティ番組「今田耕司のシブヤ系うらりんご」によって、渋谷によくいそうなギャルみたいな意味に塗り替えられました。「壁ドン」と同じ感じで。
うん、そんな感じです。イイ曲っすよね。今でも聴いてます。