ユーゴスラビアのプログレバンドによる74年発表の2ndアルバム。
…あ、逃げないでください、こういうジャケや音楽に拒否反応を示す方にも読んでいただきたい。
個人的には名盤だと信じて疑いませんが、今回ばかりは強くオススメはし難い感じです。
今までに年月をかけて色んな音楽を聴いてきて、
様々なジャンルへの聴かず嫌いを克服し、耐性を付けた上で、
もっと面白い音楽はないかと食指を伸ばした先にあるものが、
こういった辺境ロックの、しかもプログレだと思うのです。
…とは言え、耳が肥えた人にしか良さはわからんだろうって態度も鼻についてなんだかなあって感じもしますが。
まず、ジャケを見た瞬間に手に取りたくないという方もいるかと思います。
絵柄が何とも70年代的で、プログレ臭強くて、そして東欧っぽさがあってさすがに香ばしすぎます。
ちなみに、自分が他に好きな70年代ユーゴスラビア産プログレにTAKOってバンドがあるのですが、
同じように濃ゆいです。ユーゴはこんなのの宝庫です。香ばしくてたまらんです。
でも何だか昭和臭というか、古き良きものみたいなビンテージっぽさを感じるんですよね。
で、アルバムの内容ですが、
アルバムの曲中、2曲が10分超の大作です。まぁプログレですから。
70年代らしくハイがきつくない聴き心地の良いサウンドです。
様々な音色を魅せるシンセと、ハイポジションでうねるベースが香ばしさを引き立てます。
演奏も安定感があり、長尺ながら展開がめまぐるしく変わることで飽きさせない構成に才能を感じます。
メロディは70年代ロック然としてて馴染み深いですが、サウンド全体から異国情緒が感じられます。
特にシンセが良い仕事してますね。味わいを深めてます。
以上、さすが70年代東欧を代表する傑作アルバムと長く賞賛され続けているだけはあります。
「辺境ロック」と言う狭い界隈では有名なアルバムなんです。普通は知る事が無い盤なんですが。
最後にバンドやアルバムの情報を書くと、元はKornelije氏ひきいるKORNI GRUPAと言うバンドだったのですが、このアルバムで世界デビューするにあたってKornelyansに改名したようです。ええ、興味ないとは思いますが。
そんな感じで個人的には名盤です。
この2ndと1stは持ってるので、CD化されていない
他のアルバムを探しているところです。