今回はエフェクターではなく楽器になります。
ええ、こう見えて楽器なんです。ノイズ楽器です。
最小サイズのエフェクター・ケースの中におそらくマイクを入れて、側面にスプリングを仕掛けた一見簡素な作りで、いじり倒して音を出します。
ですがこのSCMは、アンプ直のクリーントーンではさほど面白いサウンドになりません。
アンプとの間にノイジーな歪みやディレイなどの空間系を挟むことで、重厚なノイズを創出させることができます。
エフェクターを使用した上で筐体を叩き、擦り、握り、弄り、弾き、落とすなどして、ノイズを爆音で出します。
そのほか、ギターに押し付けて弾く、ドラムセットの
フロアタムの上に置いて太くハウらせる、シンバルに擦り付ける、中のマイクに向けて叫ぶ、ネジを緩めてカタカタいわす、ライブ中に客席向けて放り投げる等、色んなサウンドの出し方があると思います。
このSCMにどんなエフェクターをかますかは悩むところですが、MASFからSCM専用のエフェクターが発売されてます。
やっぱり専用だけあって、ノイズがしっくりきますね。
何ならSCMとKidnapperだけで爆音鳴らしながら絶叫しつつステージ上暴れ回れば1ステージやりきれるかもです。
他に何か付け足すとすれば、残響を鳴らすためのディレイやリバーブが良さげな気がします。キルドライ(原音カット)できるペダルなんかだと音響的な面白いことができるかと思います。
以上、ノイズ演奏をはじめるキッカケとして買ってみると面白いのではと思います。値段も安いですし。
何より、技術的な修練をほとんど必要とせず、SCMとエフェクターとアンプがあれば誰でもノイズ演奏が可能なのが素晴らしいです。
とにかくハマれば脳汁出まくりますので、非常にオススメです。一家に1台です。
来月からは通常更新に戻ります。