1969年発表の英トラッド・フォークにおける大傑作。
(`・ω・´)説明しよう!1950年代から英国にて歌手として活動していた妹シャーリー・コリンズと、ピアノ奏者だった姉ドリー・コリンズが、古楽器の収集と普及活動をしていた管楽器奏者のデイヴィッド・マンロウと組んで本格的なトラッド・フォークのアルバムを完成させたのがこのアルバム、“Anthems in Eden”である!
という訳で、トラッドフォークのアルバムをレビューするのは初めてなんですが、正直そんなに知識無いです。
某
英国フォークロック・ガイドブックの電子版を流し読みしつつyoutubeで色々と聴いたり買ったりした程度なんですが、このアルバムには、今まで聴いてきた数多のUKフォークの中でも「格の違い」と言ってしまいそうな程の圧倒的な差異を感じてます。
内容は、威厳すら感じさせ、それでいてひたすら聴いてて心地良いです。
(紹介するのに良い音源がようつべに無ぇな・・・)
あ、アルバムはこんな音質悪くないです。オッサンの声も入ってませんし。
フォークはそもそもイギリス地方の民謡で、このアルバムも民族音楽臭が少なからずあるものの、そこには洗練と風格があり、音の隙間の多いアレンジが楽曲を引き立て心を撃ち、それでいてメロディはむしろ80~90年代のUKロックに通じる親しみやすさを有していると思います。
なので、「民族音楽のCDを聴いてるなぁ」って感じでは不思議と無いです。
ここで演奏されている楽曲のほとんどが、古くから伝承され歌われてきた民謡のカバーですが、これがおそらく多くのUKロック・ミュージシャンの心の奥底に染み付いたメロディで、影響が垣間見れたりするのかなぁとか考えさせられました。
圧巻はアルバム1曲目の28分に及ぶ組曲で、自分はこんな長尺な曲でずっと飽きずに聴いていられる作品を他に知りません。
と言っても、内容は9曲の曲が3分ずつ入ってる感じで、アルバムを通しで聴いてる心地なんですが、どのパートも聴き応え充分です。素晴らしいのです。
このアルバムは長らくプレミア盤とされ、2年ほど前に1200円で日本盤が再発されたもののソレすらも廃盤化して数千円のプレミアがついてます。
ですが楽曲自体は
コチラのamazonのmp3配信にて全曲買えます。
でもやっぱアルバムで聴かないと気分が高まらないっすね。
28分の曲もブツ切りにされてますし。
まぁソレも便利は便利ですが、28分の方が「さぁ、聴くぞ」って気合が入るってもんですけどね。