2001年発売のシングル曲。
2000年代初頭に活躍したギターロックバンド。
当時は「メロディオンズの隅倉さんが新しいバンド始めたんだー」って印象だったんですが、気づいた直後にはメジャーデビューされてて結構すごい勢いでした。
ボーカルの西山さんとは、亡くなる2週間ほど前に心斎橋クアトロにて対バンして一度だけ面識があるのですが、二十代半ばの割に物静かで大人っぽい話し方で、物腰柔らかな方でした。
でも学生っぽさも残した風貌で、一目見て「”大学5年生”って感じだなー」とか当時思いました。
バンド活動に関して取り留めのない話をされてて、詳しくはもう忘れてしまったのですが、概ね前向きに見据えた、物静かな中にも力強さのあった言葉が多かったように記憶してます。
この”Untitled”は初恋の曲の中でも特に好きで、
急激な展開もなくコード弾きオンリーでゆったりとなだらかに歌われるアレンジは、悲しみと力強さが同居するような歌詞とメロディーに、それを魅力的に引き立てるベースラインの素晴らしい仕事が相まった、じわじわと胸にこみ上げてくる楽曲で、当時の渋谷下北系ギターロックの中でも珠玉のナンバーだと思うのです。
特に、西山氏作曲の“オンリーワン”という曲が、YOUTUBE上には無いのですがコレも本当に素晴らしいので、初恋の嵐が好きな方には是非どこかで聴いていただきたいです。