94年発売の3rdアルバム"Parklife"に収録のシングル曲。
今回は私見(つーかおそらく思い込み)がかなり多い内容となってます。
90年代UKロックのど定番っすよね。
そして自分的にはブリットポップにおける最重要曲だと考えてます。
89年から91年にマッドチェスターとかセカンドオブサマーオブラブとか言われてるUKロックブームが存在したのですが、92~93年になると渦中の重要バンド
Stone Rosesが活動休止し、
Happy Mondaysも解散するなど、ブームが途絶えて一時的に停滞した時期に入ります。
あと
suedeが当時唯一注目された新人バンドであったと記憶してます。
で、そんなさ中の94年春に突然ロンドンからけたたましく鳴らされたのがこの曲”Girls And Boys”で、大手CD屋にてガンガンに流されてました。
自分は当時、町田駅踏切前のマツモトキヨシの裏手にあった頃のディスクユニオンでこの曲を聴き、すぐさまアルバムを購入しました。
ギターリフがなんとも「洋楽っぽくてカッケー!」って思ったんですよね。
とにかく一聴してUKっぽさがプンプンするサウンドで、洋楽全体ではUSA産のグランジやオルタナが隆盛だった当時の状況に風穴を開けた感がありました。
単調な循環コードの中で、こまっしゃくれたフレーズを弾き鳴らすベースラインにも惚れ惚れしましたし、力みすぎないスっとぼけたメロディも痛快でした。
ドッツードッツーいわしてるドラムも当時は新鮮味があり、後の渋谷下北系のロックに同様なフレーズが多用されて少なからず影響を与えたのではと思ってます。自分はかなり影響されました。
94年はその後夏に
oasisがデビューして話題をかっさらい、冬には
Stone Rosesが数年ぶりのアルバムをリリースしたことでUKのバンドブームは完全に復調しました。
その後多くの優れたバンドが奇跡的に続々と輩出され、OASIS vs BLURの売り上げ争いといったお祭り騒ぎもあり、“ブリットポップ”と呼ばれる当時世界最大規模なバンドブームが発生したのは周知の通りです。
そんな状況の引き金の一つになったのがこの曲ではなかったかと、自分は勝手ながら思ってます。