今月15日発売の新製品。
試奏してみて確かな手応えを感じたので、大枚はたいて買ってきましたよ。
ストライモンはアメリカ西海岸のペダルメーカーDamage Control社によるブランド。
2008年からブランドが続いていますが、歪み系は去年発売のRiversideに続いて2台目になります。
ジャンルとしてはデュアル・オーバードライブ。
真ん中を境にAとBに分かれてて、3つツマミで3wayスイッチのランドグラフ・スタイルなオーバードライブが2つ合体したような仕様です。
歪みはデジタルとアナログのハイブリッドで、基本はJFETで歪ませますが「(デジタルで)歪みの要素となる複雑な倍音を生み出します」とのこと。
…味付けがデジタルってことでしょうか。
そのデジタルのおかげか、双方についてる3WAYスイッチが素晴らしく、完全に違うサウンドが出ます。
それぞれ個性的で使えるサウンドで、まるで6台分の歪みが1台に入っているかのようです。
でもまぁ、基本デジタルだから騒ぐほどでもないか。
そんな3種類のサウンドが出せるオーバードライブ2台を、背面のスイッチで前段にしたり後段に変えたり同時に出したりできます。
その他、アンプによって高音を調節するBRIGHTスイッチ、
別売りのフット・スイッチを使って、押せば一発で設定した出音が出せるFAVジャック、
ツマミを足で操作できるEXPジャックなんかが背面に付いてます。
で、出音ですが、コレがいちいち極上なサウンドです。
特にクリッピング系が粒が細かく勢いありますね。
ちょっと極上過ぎて雑味が無いので、その点で逆にデジタルっぽい気がしなくもないですが、基本デジタルだとは気付かないぐらいに良質なサウンドだと思います。
Aのtreble、BのFJETはほとんど歪まず、ブースター用っぽい感じですが、自分はこのモードでAB同時に使うのがイチバン好みな出音でした。”
Sonic Blue Twanger”みたいな力尽くで歪ませる心地良さがあります。
ファズっ気の強い音や極端な低音高音以外なら、どんなサウンドでも出せそうな気すらします。
これ1台あれば何とかなりそうな安心感が確実にありますね。
あと隠れた機能として、ノイズリダクションも入ってます。
Bのスイッチを押しながら、AのLEVELツマミを動かすと調整できます。なんかファミコンの裏技っぽいっすね。
このノイズリダクションも使える機能なので是非試してみていただきたい。
短所としては、ギターやPUとの相性が結構出やすかったように思えました。
もちろんソレでも、相性の良い設定は多彩な出音から見つかりますので問題ないです。
以上、非常に素晴らしいオーバードライブです。
年に数台出るかどうかってレベルの傑作だと思います。
金に余裕があるなら、是非とも試奏してみていただきたい。確かな手応えは感じられると思いますんで。オススメです。