2005年発表の1stアルバム。
2000年代前半に隆盛だった「下北系」と呼ばれるバンドブームの中でも2005年と後発ではありましたが、このジャンルにおける最高傑作の一つであったと自分は思ってます。
風通しの良い爽快なギターサウンドに乗るメロディは芳醇さを誇り、当時の下北系らしく身近な所から内面を深く掘り下げるような作詞は当時の若者たちのこころを抉りました。
夏待ちレスターの1stは当時においても図抜けた傑作ではありましたが、時期的に惜しかったのかもしれません。下北系のロック好きに衝撃を与えるに留まりました。
発売から何十回と聴いてるんですが、なぜこのアルバムが日本のギターロックにおける名盤として広く評価されてないのか、自分には正直よくわからんのです。何年か早く発表されてたら状況は変わってたと思うんですが。
ネット上で聴けるのはこの1曲だけっぽいんですが、アルバムではこれに匹敵orそれ以上の楽曲であふれた全7曲がひたすら爽快かつ胸を打ちます。これほどの盤はそうそうありません。
あの時代の日本のギターロックが好きな方に、是非とも聴き込んでみてほしい1枚です。