今月26日発売の新製品。
(`・ω・´)説明しよう!ビッグ・マフで有名なエレクトロ・ハーモニクス社は1968年にニューヨークで創業したが、80年代初頭に一度会社が潰れている!
倒産後、エレハモ創業者のマイク・マシューズはソビエト連邦(現在のロシア)に渡り、真空管の量産で稼いで90年代に再度ニューヨークで復活!
そのソビエト時代に製造されていた緑色のビッグ・マフがロシアン・マフとかグリーン・マフとか言われてるペダルであり、そのグリーン・マフを復刻させたのがこの“Green Russian Big Muff”である!
ちなみに緑マフの復刻は今回が初めてではなく、“Bass Big Muff”名義で3台ほど既に発売されてます。
ですが“Green”、”Russian”が明記された復刻マフは今回が初だったと記憶してます。
何より筐体がすみずみまで深いグリーンで塗りたくられてるのが見栄えが良くて素晴らしいですね。もうそれだけで充分にそそられます。
で、気になるところは出音がどこまで再現されてるかなんですが、
今回の“Green Russian Big Muff”も、基本“Bass Big Muff”と音色は同じでした。
売ったさ。“Bass Big Muff”で同じ音出るんだから
ですが今思えば、“Bass Big Muff”はロシアンマフよりも扱いやすいペダルでした。ロシアンマフの歪みを再現しながらも常識的な使えるサウンドに収まった優等生でした。
そして今回の“Green Russian Big Muff”、どうやらロシアンマフの扱いにくい部分すらも再現されてます。
同じ音色とは言え“Bass Big Muff”に比べて過剰に音量がでかく、中低音がきっついパワーのあるサウンドが出せます。
ツマミを極端に回すと低音がブバボブバボ言ってアンプのコーンをパコパコいわしたりモコったりする、あのロシアンマフの扱いにくさが復刻されています。
つまり、復刻品としては大変素晴らしい出来となってます。
“Bass Big Muff”みたく原音を混ぜて芯のあるサウンドに仕上がるとか、そういう親切な機能は無いから。よりオリジナルに忠実です。
おそらくマフに興味ない方がこの2台を試奏したら多くが“Bass Big Muff”を選び、マフ好きは“Green Russian Big Muff”を選ぶのではと思うのです。
最後に短所を書くと、アンプシミュで使用する場合は出音が潰れがちになって魅力が出しにくい気がします。アンプから使う場合は、音量や低音がデカいので注意して下さい。
以上、値段も安めで個人的には大満足な1台です。
扱いやすいファズディストーションを探されてる場合はオススメとまでは言いにくいんですが、マフ好きならオススメです。