Bjorn Juhl氏が設計するスウェーデンのメーカーBJFEは、十数年ほど前に今は亡きタハラ楽器で正規輸入されて以降、入手困難な状況が続いております。ごくたまに注文生産はされているようです。
そんな中でも"Baby blue"は初期からの作品で、年に1度も見かけることが困難な、レアなブツです。
今回たまたま見つけて入手することができたのでレビューしてみようと思います。
まあまあ高かったよ。
"Baby blue"は元々“
FUZZ1”という最初期の作品をベースに作られていて、
たしかにファズっぽいと言えなくもない毛羽立った粗さがあります。
ですが基本はオーバードライブで、ファズを味付け程度に抑えているのは絶妙です。
カレー粉を使ってもカレー料理にならないぐらいに絶妙な気がします…しないか。
弾いてみた印象ですが、
オリジナルTSなサウンドと比べるなら、心地良さは互角でありながら、TSよりこもりが薄く、代わりに粗さを加えたくらいの差異があります。
下の写真の様に、TONEを上げ目にするとちょっと似た感じになりますね。
あと、アンプの歪みと絡めたサウンドが双方素晴らしいです。
特に"Baby blue"はゲインをフルにしても極上に鳴るぐらい絡みが良好で扱いやすい。
これは是非ともアンプか後段の歪みとあわせて使いたい感じですね。
クリーンなアンプで使う際はフルテンにすると厚めに暴れた、飽和感のある心地良いサウンドになってオススメです。
以上、名器と言われるだけのことはある、なかなかの実力でした。
ただ、これに大枚はたいて買うかべきかと問われれば自分は疑問です。
最近は1万円台でも肉薄するレベルの歪みはありますし。あと自分的にはBJFEなら“
DRD”の方が好みで一推しですし。
もちろん安く売ってたらそれはもう是非とも買うべきですが。