カナダ出身のシンガーソングライターによる1970年発表の3rdアルバム。
久しぶりにど定番な名盤です。
ニール・ヤングは、
バッファロー・スプリングフィールドや、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングに在籍していたことでも有名な、後にソロもしくはニール・ヤング&クレイジー・ホース名義で活動するシンガーソングライターであります。カタカナ多いな。
バッファロー・スプリングフィールドと言えば、日本のロックにおける最重要バンドである はっぴいえんどに多大な影響を与えたバンドであり、あのカントリー色を含んだフォーク・ロックっぽさってのが、日本の昭和40年代の他のフォーク・ロック系バンドにも影響与えてたのではと勝手に思うわけです。
でもってこの“After the Gold Rush”は、バッファロー・スプリングフィールドが解散した後に結成されたクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの活動中に、クレイジー・ホースのメンバーと作った名作アルバムなのですが、
話を蒸し返しますが自分的には当時の日本のフォーク・ロックとの親和性が実は高いと勝手に思ってます。
だからあの、ニール・ヤングが当時の日本のロックに与えた影響は少なからずあると自分は思ってる訳なんですが、そういうこと言う人は全然いないので気のせいかもです。まぁ自分が勝手に思ってるだけなんですが。
それはさておき、このアルバムの素晴らしさってのは、淡々と良曲が並び、鳴らされることに終始して終わる点かなぁと思うのです。
仰々しさがなくて、音数が少なく素朴でありながら流麗で、曲の尺も基本短い。
全11曲35分。スっと心地よく聴けます。アルバムって30分ぐらいがいいやね。
アルバムの最後は1分半のゆるい曲で肩の力が抜けたまま終わってしまい、不思議な心地よさです。
ならば地味なアルバムなのかと言えばそうではなく、ただ一点“Southern Man”という(後に代表曲の一つとなる)やや長めで壮大さのある曲を入れることで盤を引き締めています。
この“Southern Man”がアルバムに入っているか入ってないかで全然違ってくると思うんですよね。絶妙なバランスです。