先日、いつも通り楽器屋を巡っていると、過去に見た事の無い奇妙な中古エフェクターに遭遇しました。
フットスイッチだけでツマミが無い。
そして、素人が適当に作った様な飾り気の無い筐体・・・が、第一印象でした。
店員さんが言うには歪みエフェクターらしいとのこと。
歪みエフェクターでツマミが無いブツを作るとは豪気だ。大変気に入りました。
そして試奏してみると非常に素晴らしい。
裏面を見ると、「ROCCAFORTE INC.」とある。しかも代理店(PACIFIX)まで付いている。
店員の目を盗み携帯でググると、どうやら海外のアンプメーカー。
アンプメーカーのエフェクターは期待できる・・・そもそも出音が素晴らしい・・・
という訳で買ってみました。Roccaforteの“BASTARD”です。ジャンルはオーバードライブ。
ツマミが無いので細かい調整はできません。内部トリマも無いようです。
踏んでみると、クリーンの場合音量が結構でかくなります。歪みはクランチ程度でしょうか。
弦の鳴りを損なわずに中音域が豊かになるサウンドです。クリーンなアンプでもいける音です。
アンプの歪みと合わせた場合に特にいい仕事します。
耳に痛い音域がカットされ、少しコモって中音域が心地良いですね。
印象としては、硬く乾いてコードの分離もよく、抜けが良い。明るく華やいだサウンド。
硬さ、抜けの良さ、明るさに関してはKentaurやLandgraffを超えてますね。
ただ、音の太さ、中身の詰まりはさほどでもなく、中低音も無い。
悪く言えば軽薄、よく言えば軽快な印象です。BOSS“OD-1”っぽくもあります。
以上です。店頭で見たときには何ぞと思いましたが、実に良いものでした。オススメです。市場ではほとんど見つからなそうな気もしますが。
つーか、ツマミの無いオーバードライブってカッコイイですね。