今回もエフェクターではないです。アンプです。
(`・ω・´)説明しよう!VOXはイギリスのJMI社(Jennings Musical Industries)の創業者であるTom Jennings氏によるブランドである!
ブランドは1947年から始まって回り回って、現在は日本のKORGがブランド名を所有している!
そしてVOXはアンプ担当のUK本社、ギター担当のUS支社、そしてエフェクター、デジタル技術担当である日本のKORGの3国でコラボし合って成り立っているのだ!
今回の超小型ギター・アンプ・ヘッド”MV50”シリーズは、KORGとノリタケ伊勢電子が共同開発した真空管”
Nutube”をいち早く搭載!
”Nutube”とは、従来の真空管に比べて小型化され、2%以下の電力で動作し、連続期待寿命30,000時間という長寿命で動作する次世代の真空管である!
…という訳で、ここからはテンション戻しますね。
今回の”MV50”シリーズは、AC、ROCK、CLEANの3台がシリーズとして2017年3月25日に発売されたのですが、楽器屋の店員さんに聞いたらCLEANがイチバン人気だそうです。
自分が3台試奏してみた印象としても「まぁそうなるわな」って感じです。
おそらく皆様3台とも試奏してCLEANを選んだのでしょう。
AC、ROCKも、別に何も悪いわけでは無いのですが、CLEANには突出した大きな特徴がありました。
歪みが本当に素晴らしいのです。
「CLEANなんだから歪まねぇだろ」と思われるかと思いますが、実際、普通に使う分には歪みません。
クリーン・トーンとしては、パキッとした適度な硬さがあるものの、普通に気持ち良く使える出音だと思います。
ですがボリュームをフル近くまで上げると、「これが真空管アンプを爆音で鳴らした時に出るドライブサウンドなのか!」と驚かされます。
自分は購入までに2度ほど試奏して、2度目はマーシャルの大型キャビネットで鳴らしたのですが、これがどのアンプやペダルでも聴いた事がない極上の歪みでした。
そのサウンドは硬くクリスプで、軽快さを感じつつも、それでいて生々しさがあり、上品さとは異なる初期衝動感を掻き立てられるようなドライブサウンドで、
あえて例えるならBOSS"OD-1"を超えた軽快なオーバードライブ感です。
試奏時に一応、TSペダルと絡めてみたりもしましたが、絡めるのがもったいない、アンプ直で良いと思ったのが今回が初めてです。
自分も小さなキャビで試奏した印象はさほど衝撃的では無かったです。
あと環境の都合で爆音が出せない場合は背面にアッテネーターがあり、音量を小さくできます。
他に「ECO」はオートでオフする機能の有無、「STANDBY ON」はONOFFスイッチ、「PHONES/LINE」はアンプシミュレーターが効いてる様ですが、キャビネットから鳴らした様なサウンドにはならないです。
なので「PHONES/LINE」を利用してエフェクターとして使うモノではないですね。
ましてや「SPEAKER OUTPUT」から別のアンプに繋げるのはいけない、壊れるかもって店員さんが言ってましたし。
以上、最高にオススメしたいヘッドアンプではあったんですが、説明書に少し残念な注意が書いてあったんですよね。
16ohmsのキャビで爆音で歪ませると音が飛ぶそうです。
自分が試奏した時は音飛びしなかったんでわからなかったんですが。
とは言え素晴らしいブツです。価格も安いのでロックなドライブサウンドを好まれる方にオススメしたい感じです。
最後に、試奏動画をリンクしたかったんですが、普通にクリーンで使ってたりペダルで歪ませてるものばっかなんですよね…良いのがあったら追記でリンクします。