3年ほど前に
TECH21が出し始めてからひとつの潮流になりつつある「薄くて小さいアナログマルチペダル」ですが、2,3年たって中国メーカーも
安価で出し始めたので現状で最安値なこのブツを買ってみました。
この「薄くて小さいアナログマルチペダル」は、ペダルをいくつも持ってる方なら特に買わなくても良いんじゃ?と思われそうですが、ライブやスタジオ練習においては非常に実践的な利便性を発揮します。
例えばライブの転換で、前のバンドが終わって撤収して、自分の番になってギターやアンプやペダルを設定するのに持ち時間はどのハコでも大体10~15分以内です。
そしてペダルをいくつか繋げる段階になって、メンバーの誰かしらがトラブルに見舞われます。
ええ、結構な確率で。
音が出なかったり、変なノイズ拾ってたり、ジャックに触れるとブリブリバヂバヂ言い出したりして、挙句トラブルの元がどのペダルかジャックかシールドかを探してるうちに転換の時間をオーバーして、客や対バンをイラつかせることになったりする訳です。
そういったトラブルを避ける意味でも、コレ系のマルチペダルは有用な手段になると思います。
よほどこだわる人でも無ければ、コレ1台だけでも充分いけますって。
その他に、筐体が小さく軽いのも大きな利点です。
大きさ的にはBOSSペダルの4割増ぐらいでしょうか。
あとは電源アダプタとクリップ式チューナーとシールド2本をギターケースに入れれば、重いギターでなければ片手に数キロ程度の荷物でライブでもスタジオでも行けます。
なので車を使わないバンドマンなら使用を考える余地は充分にあると思います。
ライブ前から機材の持ち運びで体力使うとか避けたいですし、帰りもキツイですから。
最後に出音的な話ですが、
歪みはハイゲインをうたってるだけあって低音が響いてて、トーンもしっとりと暗めな印象でした。
ですが決して安いサウンドではないですね。ハイゲイン系として悪くない実力です。むしろ好みな歪み方です。
自分的にはジャズコでリバーブ深めに設定してマイナーコードを撫でるように優しく弾きたい感じです。
幸いローゲインでも使えるサウンドなので、ゲイン絞りめでトーンを上げて、アンプで中低音を抑える等の対応で軽快な鳴らし方も何とか可能です。もしくは
クランチ系の系列機も売ってるみたいです。
コーラスはエグくないかかりで使いやすいと思います。歪みによく絡みます。
ディレイもアナログっぽい感じで使える出音です(中開けてないんでアナログかどうかはわからんですが)。
発振も、ムニョオオオオオオ!!っとしてて良い感じです。
以上、安物ではありますが利便性だけでなくサウンドも良好で、意外や素晴らしいブツでした。
安価ですし、ためしに買ってみても面白いのではと思います。オススメです。