2017年に限定発売されたブラッド・ペイズリーモデル。
BRAD PAISLEYはカントリーおよびサザンロックにおいて著名なミュージシャンで、日本ではあんま知られてませんがホント良い曲多いです。
そんなペイズリー氏のシグネチャーモデルがこのギターなんですが、自分がこのギターに興味を惹かれたのは、
「まな板に棒を繋いだようなモノに、高い値札なんかつけられないよ。馬車馬のようにタフで、誰にでも買えるギターにしたかったんだ」
「いいこと言うなぁ」と思った訳です。曲も素晴らしいですし。
とは言え、十数万円はするギターなので購入には悩みましたが、結果的に買って大正解でしたよ。
ざっくりと感想を言うと、テレキャスターの魅力と楽しさ、ひいてはエレキギターの楽しさを存分に味わえるギターだと思うわけです。
先ず特徴としては、とにかく軽いです。
ボディが桐でトップが松(スプルース)だそうです。
軽いのに生音が大きめで豊かな鳴りです。
しかも頑丈な材だそうで、雑にぶん回して鳴らせると思います。
レリック加工がされていてビンテージ感もありますが、この場合はおそらく「すでにキズが付けてあるから雑に弾いて傷が付くことを恐れる必要がない」という意味合いな気もします。
いずれにせよ、ガンガンに弾き倒すのに向いたスタイルのギターだと思います。
フィニッシュはシルバースパークルでピックガードが透明なペイズリー柄。
モノトーンな地味さとスパークルとペイズリーの派手さが同居した絶妙な見栄えで自分的には大変好みな感じです。
ピックガードがペイズリー柄ってのが良いんですよね。自分的にはペイズリー柄は割と好きです。
現行のペイズリー柄は
全面シールらしいので、そんなじゃなくてよかったですよ。ちなみに昔は布を塗りこんでた説を聞いたことがあります。音質とかどうなってんだろか。
仕様はテレキャスの王道とも言えるスタイルですがネックは結構独特で、基本太めで1フレット目ぐらいまでがVネックです。
これは、指弾きをする際にやりやすいよう特化されたネックだそうです。
なので1フレットで人差し指立ててFコードを引く際だけ違和感があるものの、この太さが意外にも弾きやすくて自分的にはかなり良好です。
ただ、やっぱり念のため試奏は必要かなと思います。
サウンドですが、これはもうガッツリとテレキャスなサウンドです。
ギターが軽いから出音もペラいって事は無く、中低音も必要なだけ出た上で軽快なサウンドです。カスタムショップ製のピックアップが搭載されてるそうです。
ただ、生音っぽさやギラツキが強すぎるからか、歪みペダルとの相性が結構発生してるようにも思えました。
その点ではストラトと違いますね。ストラトと相性悪いペダルって少ないんで。
基本、クランチ気味にすると合いますが、ギターのトーンつまみを絞ると意外とハイゲインにも合います。
以上、テレキャスターを弾く楽しさを思い出させてくれる様な素晴らしいギターです。
自分はテレキャスのメインはコレで良いかなぐらいに思ってます。
これは是非とも試奏してみてください。なんか持ってて愉快な気分にすらなると思います。