今月23日頃から発売の新製品。
テスコは古い日本製のギターメーカー。
1946年にアヲイ音波研究所として創業し66年に河合楽器の系列会社となり、その後吸収合併。
現在は河合楽器のブランドとして存続し、たまに復刻ギターとか販売されています。
追記訂正:現在は、Cakewalkを買収した事で名を馳せたシンガポールのBandLabがブランドを取得しているようです。
そんなテスコが数十年ぶりぐらいにエフェクターの新製品としてファズ、ディレイ、ブースターを発表し、今月発売されました。
しかもデザインがやたら素晴らしい。中でもディレイが特にカラフルですやね。
仕様ですがLEVEL、FEEDBACK、TIMEの他に、モジュレーション用のDEPTHとRATEツマミがあり、FAST/SLOWのスイッチはRATEの大まかな速度変更です。
あと、筐体右下のDIRECT OUTジャックにシールドかパッチケーブルでも挿しておくとOUTジャックがキルドライ(原音カット)になります。これは大事です。
出音は、丸くて暖かみのあるアナログディレイなサウンドに、モジュレーションによるこもりや揺らぎが付加される感じです。
DEPTHを絞りきっておけば、わずかに揺れの風味が感じられるアナログディレイとして普通に使えます。普通に有能です。
逆にモジュレーションのDEPTHを上げると掛かりがきつくて、飛び道具以外の通常の用途では絞り目で使うしかない感じですね。すぐにブニョブニョしたサウンドになりますから。
で、気になるのはやっぱ発振ですよね。
この動画の5分10秒あたりから発振させていますが、発振とモジュレーションが絡まってなかなかスペーシーなことになってます。あと発振させかたによっては特撮っぽい。
発振させ続けると、やがて音程が喪失してブツブツとパーカッシブになります。
でもって発振している間もギターの原音が鳴らせるので、ブツブツとリズムをとってる発振と絡めて演奏するなんてことも可能です。
以上、普通にも飛び道具としても使えるし見た目も良好な、なかなかに素晴らしいディレイだと思います。
何も考えずテキトーにツマミをいじくると破綻したディレイ音になりがちな点が短所ですが、基本絞りめにして調節すれば扱いやすいと思います。オススメです。
(3分40秒ごろから発振させてます)