俺たちのDanelectroが帰ってきました。これは新たな凱旋です。
あのビヂビヂと毛羽立った歪みと暴発的な勢いの轟音を同居させた、半世紀前のオーパーツであり歴史的傑作がベースと思われます。
そんな傑作に、ゲインを更に上げて、キツい掛かりのEQを追加したヤバいブツがコチラの”Eisenhower Fuzz”になります。
仕様ですが、ツマミが4つと2wayスイッチが1つです。
ツマミはVolumeとFuzz(ゲイン)の他、イコライザとしてTrebleとBassのノブがあります。
このBassツマミの効きが素晴らしく、フルにすればガチで轟音です。
自分は試奏の際、たまたま納豆のパックをジャズコの上に置いていたのですが、あまりの低音で中身の入った白い納豆パックは吹っ飛び床に落下しました。
2wayスイッチ(Flat/Sculpt)は左がビヂビヂと毛羽立った歪みで、右が暴発的な勢いの轟音。
左(Flat)はファズとして割とあるサウンドですが、右(Sculpt)の爆音はSUPERFUZZを使った経験の無いギタリストが弾けば、忘れられねぇ体験になるのではないでしょうか。
SUPERFUZZを知っていたとしても、そのサウンドは近年稀に見る凶暴さで、轟音が弾き手を襲います。
とにかく衝撃的です。
ちなみに2WAYスイッチの右と左で歪みのキャラは全く違いますが、どっちも和音の解像度が低いです。
普通にコードを弾いても設定によってはほぼ聞き取れません。轟音のノイズです。パワーコードで弾くのが賢明です。
説明書には「使いやすいオクターブファズサウンドを生み出します」とか書かれてますが、ブラックジョークの類いかと思われます。
逆にリード弾きは単音で分厚く、一音一音の説得力が相当増してくれます。
ですが右(Sculpt)の爆音によるコード掻きむしりも、あまりに汚くて力強く、捨てがたい感動です。美しさすら感じます。
以上、掛け値なしで最高です。
自分的には元のSUPERFUZZをある意味超えたと思います。
これで1万数千円という価格も素晴らしい。ガチでオススメです。
控えめに見ても、今年出る新製品の中でトップ3に余裕で入ってくる傑作になるだろうと思ってます。