infiniteは大阪のギターリペア専門店「ハイエンドミュージック」によるメーカー。
リペア屋としてはリフレットで特に評価が高いところです。
そんな新興メーカーのinfiniteにオーダーしていたギターが約3ヶ月を経て、ついに本日届きました。my new gearです...。
なんでオーダーしたかと言うと、
・シンラインを持ってなかったので欲しかった
・できればP-90が2基載ったシンラインが欲しかったが市場に気に入るのがなかった
・ギターのオーダーってのをやってみたかった
以上が理由なんですが、infiniteを選んだのは、
・以前買ったinfiniteのギターが良い感じだった
・特にネックが良かった
・二十数万円ぐらいで作れた
「特にネックが良かった」ってのがイチバンの理由で、このメーカーはネックの作りが素晴らしいのです。
たとえばネックのフチの処理ですが、すこし凹んで見えるのはスキャロップだからではないのです。
フチだけがなめらかに1フレットずつ削られているのです。
この丁寧さ、指でなぞった時のなめらかさ、コードを弾いた時のフィット感は、他では無いと思います。もちろんバリとか全く無いです。
それ以上の特徴として、ネックの形状が非常に弾きやすいです。
ギターによってネックのシェイプは異なりますが、infiniteを10台以上は弾いてみて、弾きにくかったり凡庸だったネックはひとつもありませんでした。
今回オーダーしたmidCというやや太めのネックシェイプは、最初だけ違和感をもつ人もいるかもですが弾いているうちに「握力をあまり使わずに弾くことができる」事に気付かされます。弾き疲れしにくい実践的な仕様です。
リード弾きも何故か弾きやすいです。2割くらい上手くなった感じがします。
ちなみに今回のオーダーはネックをローストメイプルでお願いしました。
加熱して水分を抜いたことで軽く、固く、反りにくく、鳴りも良くなるとイイことづくめな仕様で、触り心地もサラサラで素晴らしかったです。
この仕様は追加料金がかかりましたがオーダーして良かったです。今後はロースト処理されたネックのギターを注目していきたいですね。
全体の仕様は大体以下の通りです。
・ボディ:アルダー2P
・ネック:ローストメイプル
・PU:Bare Knuckle”bootcamp true grit”(P-90タイプ)
・カラー:バーガンディミスト(エイジド処理あり)・
自分はエイジド処理とかダメージ加工が好きな方で、見た目も大事ですがキズが最初からあった方が思い切り使えます。
新品の綺麗な状態だと使ってて打痕とか傷ついた時に精神的ダメージがデカイですから。
出音ですが、通常のテレキャスよりも鳴りが深く、ローが強めです。
トレブルも歯切れよく強調されますがドンシャリではなく、バランスの良さがあります。
ピックアップはクリーンはフロント側、歪みはブリッジ側が得意な感じでしたがフロントPUの方が万能感ありますね。
ブリッジPUは歪ませるとやたら素晴らしいです。TONEツマミで歪みの質感が良い感じに変化します。
あとローストネック&シンライン(ホロウボディ)にしたことで結果的に軽量なギターになったのも好印象でした。ギター軽いと良いっすよね。
以上、素晴らしい出来です。
ここのギターは見つけたら是非とも試奏してみてください。
出音もさる事ながら、ギターにおけるネックの重要性に気付かされるものがあると思います。
最後に、作りや出音には全く文句のないオーダー通りのギターに仕上がってその点は満足しているんですが、ひとつだけオーダー通りとは言いにくい気になった点があったんですよね…。
今回のオーダーをする際、既に所有しているテレキャスタイプのギターと同じカラーにして欲しいと頼んだのですが、
何か、ビンテージとかである退色したバーガンディって感じの色合いなんですよね…ネックの色とは合ってますが。全く同じ色にするってのは難しいんですかね…。