8月9日発売の新製品。
BOSSの新シリーズ「200 SERIES」より、ディレイのDD-200とともに第1弾として発売されたのがこちらのEQ-200になります。
発表当初は「新シリーズの初っ端にイコライザーを持ってきたのは地味な展開だな...」とか思って予約もしなかったのですが、実際に試奏した瞬間に事の重大さに気付いて発売日に購入しました。
EQ-200は、ただのイコライザーではないです。
ブースターにもなり、
歪みペダルにもなり、
イコライザーとしてはメモリが4つあり、
前段と後段に分けて2台分の活躍もできる、
そんな多彩な機能が1台に詰め込まれたイコライザーです。
ブースターや歪みに関しては、筐体イチバン右のLEVELフェーダーによって音量を上げたり軽く歪ませたりができます。
ハムPUだと結構歪みます。良い感じに硬さのある歪みです。
そして当然ながらレンジが広くて設定が緻密なイコライジングが可能。
イコライザーとしては、原音を補強したり、アコギのようなサウンドにもできて、音域も使える範囲内で扱いやすく、欠点は感じられませんでした。良く出来てます。
そしてメモリが4つあるのがライブ等でおそらく有用で、曲ごとにギターの出音のキャラクターを変化させることができます。
これは使える機能なんじゃないでしょうか。
あと「前段と後段に分けて2台分の活躍もできる」なんですが、これはパラレル接続によって活用できますが、設定がちょい難しいです。
先ず、写真の中央右にある2つのボタン「CHANNEL」と「MEMORY」を同時押しすると、中央左の画面が写真のような設定モードになります。
MEMORYボタンを連打すると画面の項目が下に降りていきます。
ちなみにCANNELが上、MEMORYが下、フットスイッチのON/OFFが左、フットスイッチのMEMORYが右として操作します。
MEMORYボタンを連打してこのあたりの画面になったら、フットスイッチ2つ(ON/OFFとMEMORY)を踏んでSTRUCTを「PARA」、LINKを「OFF」にします。
(ちなみに初期設定はSTRUCTが「SERIES」、LINKは「ON」です。LINKはONの状態だとCANNEL AとBが同じ設定になり、CANNELを分けて使えない状態になります)
そしてここからも少し難しいのですが、
ギター → AのINPUT → AのOUTPUT → 歪みとか他のエフェクター → BのINPUT → BのOUTPUT → アンプ
の順番にシールドをジャックに繋げます。
実際に繋げるとこんな感じです。
見えにくいですが、赤いシールドがギター側、黒いシールドがアンプ側になります。
この繋ぎ方をすると、前段にCHANNEL Aのイコライザー → 歪みとか他のエフェクター(写真ではDS-2) → 後段にCHANNEL Bのイコライザー って流れになって、前段後段のブースター的な役割を担ってくれます。便利そうっすね。
CHANNELごとの設定は、CHANNELボタンを押してAかBを選択して設定します。
なお、設定はどうやらオートセーブで、画面上で設定終了させたい場合は再度「CHANNEL」と「MEMORY」を同時押しします。
他にも、イコライズの掛かり方を3タイプから選択できたり、ギター以外の楽器でも使用できたり、CHANNELボタンを長押ししてボタンをロック状態にすることで演奏中の誤操作を防いだりと、様々な機能が盛り込まれています。
以上、これはただのイコライザーではないです。
既存のイコライザーの枠を軽く超えています。
是非とも試奏してみていただきたい。ライブでどう使うかアイデアが湧いてくるんじゃないかと思います。オススメです。