台風15号がそろそろ上陸しそうです。2016年頃発売のモデリングギター。
かなり素晴らしいです。
モデリングギターは「何かめんどくさそうだし良い音しなさそう」って思って長らく興味なかったんですが、先日、割と安く売られてたのを見て試奏して数秒後には購入決定しました。
この手のモデリングギターは正直、存在意義がわからなかったんですよね。
気に入ったギターを持っていればハムやシングルPUのモデリングなんて要らんし、
エフェクトはエフェクター持ってますし、
「アコギの音も出るよ」と言われても、そのためだけにモデリングギターを導入するのもなぁって思いますし。
だから「宅録用かな?」とか何となく思ってたんですが、弾いてみるとそうじゃないんですよね。
むしろライブ用ですコレ。レコーディングでも使えそうです。
まず出音のリアルさは相当なものです。
自分が知ってる時代のモデリングから更に進化してるんですね。
サウンドは、アンプから出せばデジタルっぽさはほとんどありません。アナログに際限なく近づいてます。
固さがあってもロック向きであったり、アコギの煌びやかさに向いてて良い方向に出てます。
Starstreamの音作りはゴダイゴの浅野孝已氏が参加。
12弦のモデリングは実際にライブで使用し、会場で高音域が消えないよう固さやトレブルが加えられたそうです。
特に12弦が個人的には素晴らしくて、ギタポやるなら12弦のサウンドはかなり有用だと再確認させてくれます。
バンドでの曲作りの時に試してみて欲しいですし、そのままライブやレコーディングでも使えます。
何より12弦ギター買わずに済むし、12回チューニングしなくて済むのが良いです。
モデリングは全部で27種類。
ブリッジ下真ん中のノブ(9WAY)とPUスイッチ(3WAY)の組み合わせで選択します。
正直エレキ系のモデリングは普通です。普通に良い出音で使えます。
唯一、12弦のエレキだけは歪ませるとヤバい音出ます。後で動画で後述します。
ちなみにブリッジ5弦の下にあるボタンがエフェクトのスイッチで、基本エレキだと歪み、アコギだとリバーブが掛かります。6弦下にあるツマミで効きの強さが可変します。
歪みは悪くないんですが、もっとアンプの歪みと絡ませて美味しい系のドライブサウンドだったら尚良しだったんですけどね。
ですが歪みがブリッジ下のボタン一つでONにできるのは便利です。上の動画で浅野氏も言われてますが、ステージ上を移動している時に歪ませるためにボードまで戻る必要がない訳です。その点でもライブで実践的です。
飛び道具系はバンジョー、シタール、リゾネーター、シンセ、サスティーン。
リゾネーターがやけにリアルで、使ってみたくなると思います。
サスティーンは音が永遠に延びますが、使い方は難しそうですね。
細かい良い点として、パッシブでも使えます。
ハムPU2つのクセのないサウンドで、フロントPUはクリーンでもいけます。
電池切れを起こしてもライブは乗りきれそうです。
ちなみに電池は単3電池4本。電池切れ起こしてもコンビニで買えますね。充電池でもいけるみたいです。11時間ぐらい可動するそうです。
あとストラップピンが下部に2つあるので立てかけた時に安定します。
これは地味に便利です。
ギターの出来としてはネックは意外と悪くない感じで、立っても座っても弾きやすく、重量も重くないです。
見た目から感じるほどには軽くもないですが。
以上、Starstreamは通常のギターでは成し得ない、想像力や発想力を喚起させる素晴らしいギターです。
ライブでもレコーディングでもなんでもいけそうですが、曲作りでも活躍しそうな気がします。
これは是非とも試奏してみてください。メインで使ってしまうと他の普通のギターと替えが効かなくなってしまいますが、ともあれオススメです。
1:30からのDown12String(歪みあり)の音をハイポジションで弾くのが自分的にはお気に入りです。