2002年頃発売。限定50台の中でも稀少なフレットレスモデル。
Q:なんでギターも満足に弾けないクセにフレットレスベースなんか買ったんですか? そもそもお前ドラマーだろ?
A:何かすげぇ安かったから。
という訳で今回はフレットレスベースなんですが、自分は高校時代に吹奏楽部で、パーカッションの片手間にコントラバスも担当してたので実は全くの初心者というわけでもないのです。
Bacchusは、1977年に長野県松本市で創業した株式会社ディバイザーが90年代中頃から始めたブランド。ディバイザーはバッカスの他、アコギのHeadway、ベースのRiverhead、マスタービルダーの名を冠したmomoseブランドも所有しています。
そんなバッカスの初期の最上位機種がハンドメイド・シリーズで、しかも”2002 STRONG”は限定50台。
おそらく、当時のディバイザーの最高級品です。
スポルテッドメイプルのトップでホロウボディ。ネックはエボニー指板。
9V電池2個を使用した18Vアクティブピックアップはオリジナルで、木製のカバーが施されてます。
ちなみに、トップ下部に付いてる3WAYスイッチはイコライザです。
そんな豪華仕様で、コスパの高いBacchusと言えど中古相場で10万円以上はしますが、ネックに縦の亀裂が大きく入っていたので半値以下で買えました。
もちろん修復済みなのでかすり傷みたいなもんです。良い買い物でした。
で、フレットレスベースというジャンルは傍目から見て難易度が高そうですが、
意外とそんなことないです。
難しいことしなければですが。
ネックにはフレットがありませんが、代わりにフレットの位置に線が引いてあるのでソコを押さえれば意外と音程は安定します。
最近は反応の良いクリップ型チューナーもありますので、ネックに付けたまま弾けば楽に音程が確認できます。
7フレットぐらいまでなら音程もシビアではないです。むしろフレットあった方が強く押さえた時に軽く音程が上がるので、それよりも安定してるかもしれんです。
12フレットぐらいから押さえた判定が結構シビアになってきますが、その辺を弾かなければ初心者でもいけます。多分。
そして出音ですが、別に難しいことしなくても味わい深い低音が出ます。
何も考えずに白玉弾いても音がグンと伸びるんですよね。
なんなんですかねアレ。しかも指滑らせてフレット移動するだけでムヨ~~~ンって色気のあるサウンドが出る。
あとフレットがないので弦が指板に当たってノイズが出ますが、それがなんとも心地良い。
フレットの金属ではなく指板の木が当たる音だからですかね。コントラバスを弾いてた時を思い出すものがありますね。
あまりにも心地良いのでフレットレスに最適とされるナイロン
テープワウンド弦を張ってみました。
更に指板に当たったノイズが良い感じですし、指にも優しいですね。リアPUの音量を下げるとノイズが映えてオススメです。ちなみにギターの弦交換よりも楽でした。
以上、フレットレスベースかなり良いですね。ベーシストじゃなくても試しに弾いてみるべきです。
ローポジションで手数少なく弾いてれば初心者でも何か味わい深く弾いてるように見える気がします。まぁ元のベースの出音が良いからだとは思いますが。